「マーケティングに取り組みたいけれど、何から始めればいいかわからない」

このような悩みを抱える企業は少なくありません。

SNSを始める。
Web広告を出す。
SEO記事を書く。

これらはすべてマーケティング施策の一つですが、マーケティング戦略そのものではありません。

マーケティングの目的は、単に広告を出したりSNSを更新したりすることではなく、商品やサービスが継続的に選ばれる仕組みを作ることです。

本記事では、マーケティング戦略を考える際の基本的な流れを解説します。

マーケティング戦略とは?

マーケティング戦略とは、「誰に、どのような価値を提供し、どのように選ばれるか」を設計することです。

例えば新しいフィットネスジムを開業するとします。

単純に「Instagramを運用しよう」と考えるのは施策から入っている状態です。

その前に考えるべきことがあります。

誰に来てもらいたいのか。

その人は何に困っているのか。

なぜ他のジムではなく自社を選ぶのか。

どこで自社を知るのか。

どのような情報があれば入会を決断できるのか。

こうした顧客の行動全体を設計したうえで、必要な施策を選ぶことがマーケティング戦略です。

STEP1.目的を決める

最初に決めるのはマーケティングの目的です。

「SNSのフォロワーを増やす」

「Webサイトのアクセスを増やす」

だけでは十分ではありません。

最終的な事業成果まで考える必要があります。

例えば、

月間新規契約を20件増やす
売上を前年比120%にする
新規店舗の会員を300人獲得する

などです。

目的が決まれば、必要な顧客数や問い合わせ数を逆算できます。

STEP2.市場と顧客を理解する

次に、自社が戦う市場を理解します。

重要なのは、市場規模だけではありません。

顧客がどのような理由で商品を選んでいるのかを理解する必要があります。

アンケート、口コミ、営業担当者へのヒアリング、検索キーワードなど、顧客理解につながる情報はさまざまな場所に存在します。

特に重要なのが、実際に購入した顧客へ聞くことです。

「なぜ当社を選びましたか?」

「購入前にどのような不安がありましたか?」

「他にどの商品と比較しましたか?」

こうした質問から、企業側が気づいていなかった選ばれる理由が見つかることがあります。

STEP3.ターゲットを決める

すべての人に選ばれようとすると、誰にも強く刺さらない商品になってしまいます。

そのため、「誰に選ばれたいのか」を明確にする必要があります。

ただし、年齢や性別だけでターゲットを決めるのは不十分です。

例えば、

「30代女性」

だけでは、どのような人なのかわかりません。

重要なのは、その人が置かれている状況や抱えている悩みです。

同じ30代女性でも、

運動不足を解消したい人
結婚式までに痩せたい人
健康診断の結果を改善したい人

では求めている価値が異なります。

顧客の「状況」まで理解することで、より具体的なマーケティング施策を考えられます。

STEP4.選ばれる理由を作る

競合が存在する市場では、「なぜ自社を選ぶのか」という理由が必要です。

価格が安い。

品質が高い。

対応が早い。

専門性が高い。

立地が良い。

実績が豊富。

選ばれる理由はさまざまです。

重要なのは、企業が伝えたい強みではなく、顧客にとって意味のある強みであることです。

自社では当たり前だと思っていることが、顧客にとって大きな価値になっている場合もあります。

そのため、実際の顧客の声を確認することが重要です。

STEP5.顧客との接点を設計する

ターゲットと提供する価値が決まったら、次に顧客との接点を考えます。

顧客は突然商品を購入するわけではありません。

例えば店舗ビジネスであれば、

Instagramで知る

Googleで店舗名を検索する

口コミを見る

公式サイトを見る

料金を確認する

問い合わせる

来店する

という流れを取る可能性があります。

この場合、Instagramだけを改善しても十分ではありません。

Googleマップの口コミが極端に少なければ、そこで離脱する可能性があります。

Webサイトがわかりにくければ、問い合わせにつながらないかもしれません。

マーケティングでは、顧客が購入するまでの一連の流れを見る必要があります。

STEP6.施策を実行する

ここまで考えて、初めて具体的な施策を決めます。

例えば、

SEO
Google広告
Instagram広告
SNS運用
MEO
LINE
YouTube

などです。

重要なのは、施策から考えないことです。

「TikTokが流行っているからTikTokを始める」のではなく、ターゲットへ価値を届けるためにTikTokが最適なのであれば利用します。

施策は目的ではなく手段です。

STEP7.結果を検証する

マーケティング戦略は、一度作れば完成するものではありません。

実際に市場へ出してみると、想定とは違う結果になることがあります。

むしろ、最初からすべての仮説が当たることのほうが珍しいでしょう。

そのため、

仮説を立てる

実行する

結果を見る

原因を考える

次の仮説を試す

というサイクルを繰り返します。

マーケティングとは「当たりを探す作業」でもある

どれだけ優秀なマーケターでも、市場の反応を100%予測することはできません。

だからこそ、重要なのは完璧な戦略を会議室で作ることではありません。

十分に考えた仮説を市場へ出し、実際の反応から学ぶことです。

例えば広告であれば、

ターゲットを変える。

訴求を変える。

クリエイティブを変える。

オファーを変える。

さまざまな仮説を試し、その中から成果につながる組み合わせを見つけます。

一つの「当たり」が見つかれば、その施策へ投資を集中できます。

そして、その当たりが弱くなれば、また次の当たりを探します。

この継続的な探索こそが、マーケティング活動の重要な役割です。

売れる仕組みは一つの施策では完成しない

企業のマーケティングでは、広告だけ、SEOだけ、SNSだけを見るのではなく、顧客が商品を知ってから購入するまでの全体を設計する必要があります。

認知を獲得する。

興味を持ってもらう。

比較検討してもらう。

信頼してもらう。

問い合わせてもらう。

購入してもらう。

再び利用してもらう。

それぞれの段階に必要な施策を配置することで、「売れる仕組み」が作られていきます。

まとめ

マーケティング戦略を立てる際は、いきなり広告やSNSなどの施策を考えるのではなく、

目的

市場・顧客

ターゲット

選ばれる理由

顧客導線

施策

検証

という順番で考えることが重要です。

そして、戦略を作った後は市場の反応を見ながら改善を続けます。

株式会社Akatsukiでは、特定の施策を提供することだけを目的とせず、企業ごとの課題や顧客の行動から必要なマーケティング施策を設計しています。

広告運用、SEO、クリエイティブ、生成AIなどを組み合わせながら、「売れる仕組み」を作るためのマーケティング支援を行っています。

自社のマーケティングをどこから改善すればいいかわからない場合は、まず現在の顧客獲得の流れを整理するところから始めてみましょう。